黒い電話



ウチの実家では「黒電話」が今だ現役だ。この電話機は当方がこの世に生を受けた時から存在している
名機中の名機である。私が小学生の頃は当然携帯電話など持っている大人も居なかったので友人宅に
遊びに行って電話を借りる時などは大抵居間にお邪魔をしてこのタイプの電話を使うのが普通だった。

時は流れプッシュ回線が生まれ、ダイヤル式のこの電話は段々と数を減らしていった様にも思う。
この電話機は電源を電話線から供給されるタイプなのでACコンセントは付いていません。
なのでたとえ停電になっても電話局に何もなければ通話が可能という優れものでもあるのです。

そしてもっと感心するのが全然壊れない事。重さは結構あって受話器を引っ張って何度か落下させてしまった
事もあったのですが一度も壊れた事がありません。Wiki情報だと受動素子のみで構成されている為に強いんだとか。
まぁその受動素子ってのは何だべや?となるのですが説明出来ないのて知りたい人はココからどうぞ。

でもって特徴としては外の電柱から直に家の中にワイヤーが引込まれていてこの電話に繋がっていると言う事。
現代みたいにモジュラーがありません。でも実家でもインターネットをやる訳で数年前に工事をして途中にモジュラーが
付きました。でも電話はこのままです(笑)。この電話のままでも分岐してインターネットが出来るんですね。

高校生の頃「自分の部屋にも電話が欲しい」となりプッシュ式電話機を頂いてきました。
留守番機能付きで録音するカセットと応答メッセージを流すテープと2本入る大きな電話機だったのを
今でも覚えていますが黒電話を見ると「ナウイ」とさえ思えました。しかし黒電話はダイヤル回線で
もらって来た電話はプシュホンですから少しややこしいんですね。
例えば天気予報の「177」をプッシュするとダイヤル回線故に「1」で「チン」と鳴り「7」で「チン×7」もう一つ「7」で
「チン×7」、合計15回も小さく「チン」となってしまうんです。

実家の方は今後も電話機の交換の予定は無いそうです(この頃の黒電話は電話局の提供品で家電扱いでは無かった)。




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