川崎製鉄千葉工場専用線

千葉県千葉市中央区には現在も広大な「JFE日本スチール東日本製鉄所」が存在しています。
その一画に緑豊かなスポーツ公園と商業施設があるのですが(下写真青印)ここも以前は工場でした。
この工場地帯一帯には蘇我駅から続いていた書き込めない程の専用線が張り巡らされていましたが
現在は全へ廃止されてしまいました。その廃止された線路が一部残っているので調査してみたいと思います。



何となく全体の判る航空写真。工場の大きさがわかります。



蘇我駅のホームから専用線が分岐していた方を見てみます。



専用線は写真の様に大きく弧を描いていましたが今でも道路がそのままの形状で残っています。
ホームから撮影した1つ上の写真は航空写真内の矢印の向きにレンズを向けたものです。



カーブを描きながら南下していた線路跡。



線路跡はコインパーキングとして利用されていました。



貨物線は現在ホームセンターのある辺りへ吸い込まれていましたが
現在は再開発されてしまい当時の面影は何もありません。



蘇我駅を出た線路はスイッチバックする形で地図下へと続いていました。
現在この一帯は全て商業施設に変化してしまい何も面影がありません。
航空写真の丸印は矢印の方向へレンズを向けた写真で下の物になります。



写真だけを見るとブルーシートの掛かっている箇所が線路跡に思えてしまいますが
実際の専用線は少し先にありました。大きな道路は国道357号線です。



線路が国道沿いに出てくる箇所に何と信号機が立っていました。



線路も一部ですが現存していました、これは駐車場の更に裏手の敷地外ということで
再開発の時も何も手を付けられなかったということでしょうか。



何の装置だかは不明ですが恐らくそのまま残されたものと思われます。



信号機関係のBOXでしょうか。鉄道課と記載されています。



綺麗な状態で残っている信号機。



線路は右へカープした後に2線に分岐し片方は小さなヤードになっていた様です。
方やもう1線は更に奥まで延びていましたが現在はゴルフ練習所になってしまっています。



しかしゴルフ練習場の裏手にもひっそりと線路が残されているではありませんか。



この一帯だけは当時のまま残っている様で線路もですがジグザグ屋根の建物(倉庫)も
当時の物の様です。写真では2線に分かれている線路ですが右手は現在骨組みだけになっている
建物内へ吸い込まれて行き止まりに、左の線路は更に続き製鉄所内部へと繋がっていた様です。




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