京王線の島式ホーム

普段通勤に使っている「京王」も改めて「テーマ」を持って乗ってみると色々と再発見が出来る。そこでこの度「島式ホーム」について見てみました。
ホームは当然停車する車両の長さ分はないと困るものなんだけれど
例外としては井の頭線の「神泉」なんかが昔はトンネル間にはさまれた駅で一部車両がトンネルの中なんてのもありました。

電車のホームというと「相対式」「島式」が一般的だが変わった物だと上下2層式なんてのもあります。
京王帝都電鉄京王線においては圧倒的に「対向ホーム」が多く、に井の頭線は全17駅中8駅と大半が「島式ホーム」だったりします。

京王本線は「京王電気軌道」らしくあまり島式ホームはありません。島式ホームになると線路は必ず構内で曲線を描くことになりますので
スピードは落ちます。ただし京王の島式ホームの場合は上り・下りのどちらか一方が直線となっている事が多いです。
また対向ホームの一昔前を思い出してみると大抵の駅には「構内踏切」がありました。「北野・南平・平山・幡ヶ谷・千歳烏山」なんかがそうですが
駅舎の変貌や車両延長に伴うホーム延長等により現在では全ての駅が地下通路などに変わってしまいました。しかしユニークな駅形状
をしていたのが「上北沢駅」で島式ホームなのに構内踏切がありました。
これはホームの末端に改札・発券機があり構内から左右の踏切に別れていくという面白いスタイルでした(下図)。



現在の京王電鉄京王線では「島式ホーム」と言えるのは「八幡山」と「上北沢」しか無くなってしまいました。
「仙川」は昔は1面2線の島式でしたがJR渋谷駅と同じ様に2面2線のちよっと変わった駅になってしまいました。
八幡山駅も通過線を持っている為に昔ながらのローカルな面影を持つ島式ホームは「上北沢駅」だけとなっています。



上の写真、左は「上北沢駅」を八王子側から撮影。「これぞ島式ホームです」というお手本の様な駅ですが京王線では貴重な駅。
右は「八幡山駅」を上北沢側から撮った物です。この八幡山駅は地上時代〜1970年の高架直後までは2面2線の相対式ホームでしたが後に
通過線の建設と共に島式ホームに変更されました。対向ホームだった頃は八幡山のページをご覧下さい。この対向ホームの上りホームは
永い間放置されておりTV-CMなんかに使用されていましたが老朽化でしょうか、取り壊されてしまいました。

一方の「仙川駅」は切り通しの中を走っていて当時から狭い所にある駅だと感じていましたがとある日に南側を削岩している
風景を目にし「何をやっているんだろう??」と思ったらホームがもう1コ出来上がっていました・・・(笑)。



しかし何故「普通の島式ホーム」からこの様な駅にしてしまったのでしょうか。「仙川駅」は私の記憶ではマイナーなちょっと
暗い駅って感じでしたが今は全然違いますね、ビックリ。学生も増えて通過電車等の危険性もあるのでしょうか。上写真左は新しくなった「仙川駅」。
右は切り通しにはあるもののまだまだローカル域を抜けない昭和30年代の同駅。ホーム形状から予測すると電車は新宿方面に向いていると思われます。

また「支線」に目を向けるとまずは一番新しい「相模原線」には1コもありません。競馬場・動物園は休日などに大勢の人が乗り降りする為に
3面2線式(動物園線)と余裕を取ってあります。その反面に定休日・競馬が開催されない時は閑散とした感じがします。
高尾線は終着駅の「高尾山口」を除き「高尾」が島式ホームとなっています。

終着駅では新宿駅と京王八王子駅はそれぞれ地下化されてしまっていますが
この形態は地上時代と余り変わって無く「京王八王子駅」は1面2線の島式の終着駅となっています。






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