調布駅の古レール

鉄道建造物の話題で良く出てくるのは煉瓦作りの駅舎や鉄橋構造などですがこの古レールについても良く語られています。
京王線も沿線各所で古レールを使用した柵を見かけます。しかし古レールと京王線を結ぶ一番の物は調布駅ではないでしょうか。

調布駅の1〜4番線にはそれぞれ古レールが使用されています。レールは普通「茶」色をしていますが京王らしく(?)あいぼりーに
塗装されている為に目立たないのかも知れません。この歴史的建造物もあと数年で取り壊されてしまうかと思うと悲しい物です。



上は調布駅4番線にて撮影しました。天井を支えているのはまぎれもなくレールです。以下「多摩・幻の鉄道」より引用です。

京王線の調布駅にも大量の古レールが存在している。上り(1・2番線)ホームも、下り(3・4番線)ホームも屋根の支柱の半分ほど
(ホームの中央に集中)が古レールである。全体にペンキが厚く塗られていて判読困難なものが多いがロールマークが読みとれるものの中では
1950年代製造の八幡レールが多い様だ。しかし中には1926年製の八幡レールで60ポンドタイプのものも混じっている。
下りホームの中央部に「OUGREE V-1922」と記されたレールが存在している。これはベルギーのウグレー社のレールのようである。
リェージュの南西5Kmほどのウグレーとという所ににあったメーカーで発見例は非常に少ないとされる。ベルギー製レールは品質も良く安価で
1920年代から輸入され北海道では北海道鉱業鉄道(後に北海道鉄道と改称<1943に国有化)の建設時に用いられ富内線(1986廃止)で多く発見されているという。




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