長野電鉄木島線(1)

木島線は長野電鉄河東線の「信州中野-木島」間の事で2002年4月に廃止になった比較的新しい「廃線」です。
訪問したのは2011年9月中旬、9年以上の年月が経過しています。今回は車を利用して木島側から信州中野
方面へと調査していきました。まだ「夏色」が残っており雑草が多く結構大変な目にあいました。



少し古い地図ですが木島駅周辺です。国鉄飯山線の「飯山駅」が近いですが接続していません。



最初にやって来たのは木島駅。写真の駅舎は当時のまま健在でバス待合室として利用されています。



その待合室の中へ入ってみました。中もほとんど当時のままで上部には時刻表が見えています。
廃止当時はホームに出られたのか「老朽化によりホームへ出る事は禁止」と張り紙が。



木島駅の全景。ホームが残っていてホーム番号も見られました。架線も朽ちかけで残っています。



ココを訪れた時は作業員の方が何か作業をされていました。老朽化による作業なのかは不明です。
しかし廃止から10年近く、元々ボロい上に更に放置をしていた為に崩壊の危険もあるのでしょうか。



木島駅構内は草がもの凄く線路の存在は確認出来ませんでしたが様子を見ると既に線路は撤去済みと言った
感じでした。木島駅を出てしばらく進むと初めての踏切があり線路が残っています。踏切跡も確認出来ます。



木島駅を出た線路はほぼ一直線にコースを取り千曲川沿いまで進んできます。
写真は県道38号と木島線が交差していた個所から木島駅方面を望んだところ。



木島線と県道38号線(写真上部を走る)との交差個所です。奥が中野方面でバラストも残っています。



この写真を撮っている背中に「安田駅」がありましたが現在は面影無しでした。
安田駅を出ると写真のトンネルに入る事になります。まるで鉄道模型の様な小さいポータルが残っています。



トンネルを出ると道路から離れてしまう線路跡。その上部には北陸新幹線の工事が着々と進んでいました。
木島線の線路ははるか奥の方を左右に走っている、という事になりますので向かいます。



迂回して線路跡へ這い上がってみましたが架線柱も線路も無く少しのバラストが残るだけ。草も凄い状態。



「田上〜安田」間の1コマ。写真奥が田上駅で写真の道路の左側を木島線は走っていました。
写真の○で示した所に何か鉄道標識らしき物がそのまま残っていました。時期が9月だけに草がもぅ・・・。



写真の奥に田上駅がありましたが既に自然に返っていました。コチラは田上を出て直ぐの踏切跡。



田上を出てからもそのまま残る線路跡。バラストだけが線路跡を探る手段となってしまった。



民家の間を走っていた木島線。舗装してあった踏切跡の線路は写真の様に残されている所が多い。
写真は「田上〜柳沢」間に残る踏切跡。この地区はかなり住宅が密集している地域である。



柳沢駅のあった場所です。この駅は唯一交換設備が設けられていました。
訪問時はホーム、駅舎、架線等何も無い状態で踏切跡の線路が無ければ線路跡と気づく人も居ないでしょう。



線路跡に進入出来ない様に張られているロープ、そして落下した「長野電鉄」の札。



柳沢駅を出た所にある橋脚。こんな所を木島線は走っていたんですね。
しかしこの先の線路跡は国道のバイパスへと変貌してしまい一体何処を走っていたか判らなくなっています。



バイパスを走り続けると「赤岩」と言う交差点が出て来ます。ココが赤岩駅のあった辺りで写真の
○印が駅跡です。駅跡の左がバイパスで画面右に写っている建物が市立図書館ですが駐車場と緑道
との間にある道が鉄道が走っている時の自動車道であったはずです。かなり変化してしまいました。



写真の○印辺りから線路はカーブして川を目指す事になります。盛土が残っています。




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