MAGIC VISION
こないだやった仕事はなかなか面白いものだった。若い頃(今も若い!)は外廻り、いわゆるロケーションに出る事が多かったが
最近は皆無に等しく先日久しぶりに出た。人が居ないと言うのもあったがたまには別な環境で仕事をするのも新鮮だし気分転換にはいい。
何をやるのか良く判らないで当日になったがどうもVPらしい。OA物をやんないのは久しぶり・・・逆に緊張してしまう。
どうも話しを聞くとかなり厄介に感じた。役者は舞台で演技するが舞台は黒一色にしバックも黒ホリにする。こいつを撮影し簡易SWで映像反転をかまし
OUTをモニターに出してやる。このモニターの映像をガラスに反射させ模型のセットと合成する・・・。俗に言う
クロマキーの立体版みたいなやつで面白かった。撮影は大泉にある東映撮影所。
上左写真は撮影助手の栗山さん。この日は撮影終了し帰社して25:30だったのでTAXIで帰ったが自宅が
近所だと判明。真ん中は撮影した東映のNo20スタジオ。右はいかにも撮影場、という感じを与えるひきわくの山。
左は舞台に立つ役者さん。右の移動イントレに登るは照明部。
黒舞台の汚れをガムテープで取り除くはAD連中。こうやって
この部分だけを見ると学園祭?と思わせるセットだな・・・・
この舞台をカメラで撮影する。カメラを囲む黒いものはハレ
ーションを切る為の物だがガンマイクを隠すマスクも兼ねて
いるので我々としてはもっともっと降ろしたい所であったり。
手前が簡易SWで反転のワイプをかけているサブのスペース。
しかし100%の反転はDVEを使わないと不可能みたい。ここら
は管轄外なんで良く判らなかったりするのだが・・・。ここで
撮影した映像のVTR収録、IRISリモート、映像反転を行う。平
山さん使いなれないSWのお勉強お疲れ様でした。またあるかもね〜
SWで反転させた映像をモニター出力させる。なので舞台の
下手(しもて)と上手(かみて)が逆になってしまっている。
こいつをガラスに反転させると面白い事になりました・・・。
こんな風に模型セットと実車の映像が合成されて立体的に
映り面白いです。やっている事は「ド・アナログ」な事なの
で技術的に驚くべき所はありません。ただこんな事思いつか
ないので新鮮だった。しかしVPの内容とは一切関係がなく演出の一部。
左は演技指導を受けている役者さん。前日のリハーサルで私服姿を見ているだけにギャップが激しかったね。中はAD君が模型と合成されている所。
右は本物の「クロマキー」。台詞はオンリーで前録りをしてをしそれを出しながらの演技。一部同録アリで面白かった。カメラは今となっては旧型の
BVW-400A、MixはΣのSS-342。マイクは416×2・816×1で収音。WLSは未使用でした。各位様お疲れ様でした。
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