馬込車両検修場引込線

都営浅草線の終着駅「西馬込駅」には大きな車両基地が隣接していますが、それとは180度方向を変えた西馬込1丁目
側に建物も廃墟と化しそうな「怪しい線路跡」が残っています。これは旧馬込車両検修場から本線へ続く線となっていて工場
で組み立てられた車両が本線へ入線するのに使われていました。しかしこの線は2004年6月で廃止されてしまい現在も放置されています。



在りし日の航空写真です。



都営浅草線の終着駅「西馬込駅」1番線にて。この車両は一番古いのかな?。初めて乗りました。



地上へ出るまでの階段の踊り場。平日昼なのに人も少なく閑散としていました。



駅を出ると目の前は国道1号。車が多くこんな所に廃線なんてあるのだろうかと思わせます。



ちょっと歩くとこんな光景に。ちょっとトワイライトゾーンちっくで感動してしまいました。
奥のトンネルが本線と繋がっている筈です。立ち入り禁止の札と重いゲートが「廃」を感じさせます。



上のゲートごしにトンネルを撮影してみました。線路は残っていて列車も走れそうです。



しかしゲートの道路側、踏切上の線路はアスファルトにより埋められてしまっています。



踏切の全景。警報機や遮断機はそのまま残っていて車を運転していたら一時停止してしまいそうです。
奥に見える道路が国道1号となっていて左折が五反田方面になっています。都心にこの様な所があったとは驚きです。



踏切の上に立ち検修場方面を撮影。廃線とはこう言う物だという良い光景です。



ちょっと離れてトンネル側を撮影。ぽっかり口を開けた姿は夜など怖いかも知れないですね。



トンネルから検修場までは3連続の踏切が存在します。ココは2つ目の踏切。



2つ目の踏切上の線路の状態。決して悪くは有りませんが線路が埋められていては列車は走れません。



踏切から工場方面を撮影。柵の向こうが工場になり右には側線の車輪留があります。



これが工場横の踏切。3線分写っていますがポイントが踏み切り上にある為で実際は復線です。



この踏切も他と同じで線路こそ道路に埋もれてしまっていますが線路そのものは撤去されていなく
写真を見ても工場が生きている様です。かつてはココを新造車両が本線へ向けて走ったんでしょう。



検修場入り口から本線方向を見た所。トンネルまでの距離は数百メートルしか無い様です。



ゲート越しに検修場内を撮影。当然車両も人も居ませんが線路は綺麗に残っていました。



脇の道路から工場の建物を撮影。綺麗なものです。



かつて車両はココまでトレーラーで運ばれてこのゲートから工場に入場していたのでしょう。



正門から奥を見ると「馬込車両検修場」と書かれたプレートが見えました。



各所にある警報機は鳴る事もなく青空に向かって延びていました。



工場入り口のゲートです。このゲートが開く事は二度と無いのでしょうか。



架線にあったプレートは「馬込工場」を示す「馬工」とあり昭和44年と記されています。



都内にひっそり存在する廃線は地下鉄用の引き込み線でした。いづれは工場も解体されてしまい
その時は線路も全て取り払われてしまうかも知れません。貴重な存在を記録出来てよかったです。




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