太平洋セメント水戸SS専用線

JR常磐線「内原駅」は2000年まで貨物扱い駅で駅の西にある「太平洋セメント水戸SS」へと線路が続いていました。



1980年頃の内原駅周辺の航空写真です。水戸サービスステーションは友部駅と内原駅の間にあり
上下の線路が大きく分かれる箇所の下り線に属しています。貨物は小名浜駅発着だった様なので内原駅を出た
貨物列車は一度下り線をまたいでサービスステーションへ入っていた、という事なのでしょうかね。



荷役設備の横にある「三湯踏切」から内原駅方向を撮影。中央の線路は電留線への線路。
左側に写っている錆びたサイロが水戸サービスステーションの施設跡。現在は草もボウボウの放置状態。



荷役設備へ続いていた線路は実際に何処からどの様に分岐していたのかが不明なのですが水戸方面へ走る
下り線側から分岐していたと思われます。現在は重機が入り線路を取り払っておりご覧の有様でした。



現在の踏切部分の様子。何処まで重機が入るかは判りませんが踏切も消えてなくなるかも。



専用線はスイッチバックの様に荷役施設に入っていきますが踏切を渡った線路は道路と平行して続く線路
を進んでいた様です。その線路の末端には写真の様な建物が存在しており線路も残っています。



その建物に続く線路がわかります。冬場なので線路が見えますが夏は草がもの凄いでしょうね。



建物の中の様子です。入れ替え機関車の整備でも出来たのでしょうかね。



実際の貨物がこの建物の所まで進んで来ていたかは今となっては不明ですがココから荷役設備へ貨車を
押し込む形で進んでいた様です。冬でも枯れた草が生い茂っていいて線路がよく見えません。



荷役設備と末端小屋との中間地点程のところ。バラストと線路が残っているのがわかります。



設備内に伸びる線路も残っています。線路は途中に数度分岐しており確認出来るだけで3線敷かれていました。



同じく施設内の線路。こちらは踏切側に残っている2本の線路。



屋根の形状が貨物駅であった事を分からせてくれますが末期はトラックが主だったのでしょうか。
線路があるべき所はコンクリートで埋められているのが気になります(左側)。



現在の荷役ホームの荒れようです。数年は放置されているのでしょう。



草の中に見る施設の一部。稼働時は賑やかであったこの場所も今や静寂に包まれています。



これは現役時を知らないので私の予想に過ぎません。こんな感じじゃなかったのかな、という事です。




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