水根貨物線

かつて奥多摩駅から奥多摩湖まで線路が敷かれていて汽車が走っていました。これは東京都の水瓶「奥多摩湖」
の建設の為に敷かれた鉄道で当時は国鉄が請け負っていました。全長は約7.0Kmとかなり長い物で完成したのは昭和27年でした。
もともとダム建設の為に敷かれた路線の為にダム完成の昭和32年5月に運行は休止されています(ダムは32年11月完成)。
そんな水根貨物線跡の一部(今回は奥多摩駅周辺部のみ)を見に行って来た時の様子です。その内全線制覇したいです。




訪問時期が8月と夏まっただ中でして・・・。
夏草むしる奥多摩の山中に現れるコンクリート橋が水根貨物線の廃線跡。
この路線、持ち主がコロコロと変わり実際は休止扱いの様ですが復活の見込みも無く廃線扱いとします。



奥多摩工業から出て数キロの所にある橋桁に到着。



線路上は既に個人の畑状態になっていると言う(笑)。



一応線路上には進入禁止を施す柵が有ります。現在の所有者は「奥多摩工業」の様です。



少し奥多摩駅方向に歩くとトンネルが出現します。このトンネルの先、直ぐに奥多摩工業が
有りますが以前このスペースに同社所有のホッパー車が数量放置されていたのですが有りませんでした。



奥多摩湖方面は草に覆われていて先に進めません。線路は有る様です。




小河内線は昭和32年に運行終了となりその役目を終えましたが、その後は観光用として再利用される期待がもたれましたが
結局現実化はしませんでした。しかもこの路線は旅客路線として使える様に電化路線対応工事をしていました。
工事を担当した国鉄から西武鉄道→奥多摩工業と所有が代わり現在も「廃線」ではなく「休止線」が本当のところです。
しかし線路は寸断されトンネルや橋桁も荒れている為にしばらくはこのまま放置されている事でしょう。
この路線、トンネルの数がなんと23コもあるそうです。一気に廃線跡制覇とはいかなさそうな手強い路線です。




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