奥多摩工業無人トロッコ

東京都西部に位置する奥多摩駅裏手一体に広がる「奥多摩工業」。昭和12年に設立された会社で当初は
鉄道会社で現在の青梅線の一部を所有していました。そんな奥多摩工業は石炭石の採掘をしており採掘場から奥多摩駅裏手
まで無人のトロッコが敷かれています。しかしこのトロッコ、ほとんどがトンネルで我々の前にその姿を見せてくれません。



一応地図にも掲載されています。トロッコも鉄道の一部で「奥多摩工業曵鉄線」と言うのが
この路線の本名の様です。日原街道の上空を渡る線は有名なのですが写真を撮れそうにありません。



電車を乗り継いで奥多摩駅へ。木造駅舎が良い感じ、かつては氷川駅といい昭和46年に奥多摩と改称。
この駅も東京都なのですがローカル臭プンプン、駅前にはコンビニも無くそば屋が数件ある程度。



駅裏は奥多摩工業の敷地になっておりかつてED16が停泊していたスペースは駐車場になっていました。
そんなスペースを横目に山を登っていきます。こう言った施設が石炭石採掘場っぽいです。
写真は撮れませんでしたが少し先が無人トロッコの奥多摩駅側の末端になっており「ガタン」と音が聞こえてきます。
と同時にトロッコから放出された石炭石がゴロゴロと転がり落ち一箇所に溜まっていく様も見えています。



ほどなくしてトロッコが見えてきました。ここはトロッコを見下ろす様に見学が出来るポジションです。
が・・しかし・・あれ・・動いていないじゃないか・・。ここは駅が末端から延びた路線が最初に地上に出る所です。
さっきは勢い良く音を立てていたトロッコが移動中に止まってしまった様です。理由は不明ですがしばらく見ていると
工具をもった作業員がトンネルから出てきてワイヤーを弄り始めました。点検しているみたいでした。



動いていないのでトロッコの位置も変わっていません。右レーンは空トロッコで左は石が入っていますから
左のトロッコが手前へ進む、と言う事なのでしょうか。トンネルを覗くと明かりが点いているのが確認できます。
普段は消灯させていて作業員が入る時に"on"にしているのかもしれません。トンネルの距離が長く無灯火
では進む事が出来ませんからね。しばらく待ちましたが点検が終わる気配は無く動いている所はまた次回。



来た道を戻ると先ほどまで「ガタン」と音を立てていた所が静かになっています(笑)。操業停止中ですね。
こう言う施設の建物はまるでジブリ映画に出て来る様で見ているだけでも面白いです。




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