太平洋セメント専用線

埼玉県にあるJR川越線・八高線の「高麗川駅」より北に1本の線路が延びています。これは太平洋セメント埼玉工場への
引き込み線として1999年まで使用されていた路線です。八高・川越線の丁度真ん中から専用線は延びており
その距離はおよそ1.5Km程となっています。廃止後10年と経過していないので線路は一部を除き残っています。その様子です。



現役当時を示すマップです。1990年のものより。



何はともあれ高麗川駅へやってきました。八高線はここから倉賀野までは非電化となります。



高麗川駅構内。貨物扱いが無くなり閑散としていました。いづれは駐車場になるかも。



駅の北側に位置する踏切にやってきました。けっこう車の往来がある為にタイミングを見て
シャッターを切りました。専用線の分岐はこの踏切部分から始まります。



上写真の踏切の中央に立ち廃線側を撮影してみました。まだ現役の様な綺麗さでした。



真っ直ぐに延びていた線路ですがカーブの先でほんの数メートルだけ途切れてしまいます。
わざわざ車輪留めをつけたりしているのは誤進入防止の為か、引き上げ線として使用していた物なのか?。



一端途切れた線路も尚続きます。左に見える線路は八高線。両線とも非電化ののどかな路線。



ほどなくして専用線単独として初の踏切に当たります。踏切名はズバリ「2号踏切」。と言う事は
最初に撮った踏切が「1号」と言う事なのでしょう。遮断機こそありませんが良い廃っぷり。



2号踏切から少し歩くともう3号踏切になりますがコチラは踏切関係の設備は綺麗になくなってました。



その先を更に進むと4号踏切に到着します。ここは線路の上が歩道の様になっており廃線散策には最高です。



4号踏切の全景。いかにも専用線の跡と言った感じ。道路の上の線路だけは綺麗に取り払われていました。



遮断機の土台だけは残っていますが棒がありません・・・。



4号踏切から工場まではストレートな線路が続きます。状態もとても良かったです。



速度表示の標識も錆びていますが立っていました。



直線のレールの奥に工場が見えます。線路跡の上では自転車に乗った学生が立ち話をしていました。



畑の中を突き進む専用線跡。畑利用者の為かこんな踏切がありましたが踏切名は無かったです。



工場入口の手前で線路はプッツリと途切れてしまいます。



専用線は道路を突っ切り奥のグリーンベルトの中を走り工場の中に入っていました。



入口の看板には鉄道があった事を示す看板が立っていました。



グリーンベルトを覗いてみましたが線路はありませんでした。



帰り際の一枚。この線路跡はこの様に生活道路の一部として地元民に定着している様でした。




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