高岳製作所専用線(2)




線路は再び1線に集約され(株)フルチュウ前を過ぎると左へ大きくカーブをして行く。



県営犬塚住宅前を走る専用線。あまり交通量のある道路ではありませんが遮断機無しの踏切が存在。
専用線もココら辺で丁度半分といってところ。当方飲み物を求めて歩くもココら辺には何もなしでした。



先にある犬塚東踏切を過ぎると風景は工場地帯から田園地帯へと変わります。バラストが新しくなっていました。



少し進んだ所。木製の踏切があり名称も付いていますが既に道路らしい物は自然に帰っていました。
この先はちょっとトワイライトなのですがあまりにの暑さと脱水に左の樹の影で10分程休憩。



安比奈線とまではいきませんが似た景色。左の成長した木々は線路に屋根を作るかの様。
右手には民家が立ち並び家庭菜園が目立ちます。この区間だけは太陽光が遮られていて涼しかったです。



木々を抜けた所に再び踏み切り。線路はそのままストレートで奥まで延びていました。



一旦停止のマークもボロボロに錆びてしまっており廃線跡の様。



この専用線には写真の様な物が幾つか存在します。横断歩道を渡る時に歩行者が押すボタンに良く
似ていますがココを走る機関車の運転手はこのボタンを押し先の信号を赤にし車を止めてから道路を
渡ります。いわば鉄道専用の「横断ボタン」で信号と連動している様です。



踏切を渡って小山方面を撮影したもの。信号機には踏切信号機と書かれていました。
線路には雑草が生えていて見ていても信号がある為に一時停止をする車はいません。



老人ホームの前を走り線路は緩く右へカーブして行きます。



カーブを曲がればご覧の気持ち良いストレート。この直線がこの専用線ラストとなります。
この先右手に商店が見えた為に早歩きで店へ行きドリンクを購入、しかも温いというオマケ付。



景色が広くなった所で右手を見ると「高岳製作所」の屋根が見えて来ます。
ココは畑が広がるのどかな風景で機関車が走る時の撮影ポイントとしても有名です。



専用線2個目となる機廻しポイント。油も塗られており整備されていました。
突如こんな施設が住宅の中に出現するのだからトワイライト・ゾーンと言っても良いと思います。



最後の大カーブとなる専用線。奥に見えているのが終点の高岳製作所。



現れる鉄道門。引込まれた線路はそのまま続いている様。左にはシキにも見える車体が停車。



金網越しに中に止まっている車両を撮影してみました。国鉄時代を彷彿させる有蓋車が停車。
先述したシキに似たものは静荷重試験専用車と横に書かれていました。高岳製作所の所有です。



試験車の止まっていた線路、ワムの止まっている横の線路と小山からの線路は後方で集約されています。



こちらは逆の門から中を見たところ。ワム(有蓋車)は線路に乗っていない様に見えるのだが。



高岳製作所入り口にある信号機も踏切信号になっており汽車が走る時のみ変わる仕組み。



一般の人が撮影出来る最後のポイントはこの製作所の門まで。中を見てみたいのは皆と一緒である。
この中に何があるのか?、高岳の機関車は居るのか?、配線はどうなっているのかなどなど・・・。



小山駅から2.8km程の専用線でしたが全区間歩くともの凄く長く感じました。恐らく暑さの為に体力
が奪われてペースがかなり遅かったからだと思います。帰りは「ヘイ、タクシー」を試みましたが都内
と違って街中を流している車は無く別ルートではありますが徒歩で小山駅へ戻りました。

線路の状態は廃線では無いので非常に良く草ムシリさえしてやれば直ぐ走れそうでした。
冬場なんかは特に問題なく思われます。また各踏切信号にある停車装置には通電もされていました。
機会があれば特殊貨物の走行シーンを生で見てみたい物です(YouTubeには沢山あります)。




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