小湊鉄道の高滝〜上総久保間にある旧路線跡を訪問してきました。旧線のある場所は高滝駅に近い方で
丁度高滝小学校裏から始まります。旧線(廃線)と言うか高滝ダム工事により架け替え、と言った感じでしょうか。
線路架け替え時期は昭和末期、ダム完成も1990年とリンクしています。では様子を見てみる事とします。
ベースとなっているのは1960年代の航空写真です。当然旧線時代の物ですから
赤いラインで現行線を入れてみました。隣の県道と共にずれています。
架け替えとしては県道も線路も西側に架け替えられていて昭和63年の航空写真では旧・県道の橋がまだ残されている
のが判ります(今はもちろん撤去されています)。また線路跡の様な跡もありますがコレは「そう見えるだけ」でしょう。
小湊鉄道の旧線分岐は地図を見てみるとかなり上総久保寄りからだったと思われます。
一番判り易い旧線跡はこのトンネルでしょうか。すぐ右を現行線が走っています。
現行線上にある橋は現在通行止めになっており将来は圏央道が通る予定です。
圏央道工事も関係しているのかトンネル周囲にも囲いが。しかしポータルが小さいのに驚きです。
トンネル内部は既に埋められています。圏央道工事でこの外形も失われるかも知れません。
2枚の航空写真を見比べると写真上部の上総久保側はどの辺りが旧線との分岐なのかが判りません。
写真はトンネル近くの道から上総久保方を撮影した物ですがこの長いストレートの何処かで分岐して
トンネルに向かってた、と言う事になるのでしょう。既に整地されており分岐を示す物は皆無でした。
トンネルは高滝側にも残っていますがご覧の有り様です。工事の為か既に半分以上埋められています。
こうして見ると本当に小さなポータルで汽車がココを本当に走っていたのか!?なんて思える程でした。
高滝側のポータル前から高滝駅方を見た所。右が現在線。車両とミスマッチなコンクリート橋になった。
そして今も残る旧線の橋脚台跡。まっすぐ養老川を渡っていた。現在線とは橋を渡った所で合流となる。
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