山手線開業日

山手線の開業は明治18年3月1日となっています。この頃はいわゆる環状線という形では無くまだ単なる路線としての営業でした。
本によると日本鉄道が明治16年に「上野-熊谷」間を開通、続いて同年の10月21日には本庄、12月27日には新町、翌明治17年には
高崎まで延長されていました。またすでに官設鉄道が新橋(のちの汐留駅)-横浜(のちの桜木町)間を明治5年に開業していました。
この2つの路線を結ぶべく「品川線」として赤羽-品川間を開業させたのが現在の「山の手線」の母体となっています。

赤羽-品川間の開業時の停車場は「板橋・新宿・渋谷」の3駅だったそうです。半月後の明治18年3月16日には「目白・目黒」の両駅が完成。
それ以降の数十年は新設された駅は無い様です。当時の時刻表によると「新橋-品川-赤羽」間には1日4往復もの直通列車が運転され
所要時間は1時間15分もかかったとの事です。信じられませんネ。


駅名
開業日
品川
明治5年5月7日
大崎
明治34年2月25日
五反田
明治44年10月15日
目黒
明治18年3月16日
恵比寿
明治39年10月30日
渋谷
明治18年3月1日
原宿
明治39年10月30日
代々木
明治39年10月23日
新宿
明治18年3月1日
新大久保
大正3年11月15日
高田馬場
明治43年9月15日
目白
明治18年3月16日
池袋
明治36年4月1日
大塚
明治36年4月1日
巣鴨
明治36年4月1日
駒込
明治43年11月15日
田端
明治29年4月1日
西日暮里
昭和46年4月20日
日暮里
明治38年4月1日
鶯谷
明治45年7月11日
上野
明治16年7月28日
御徒町
大正14年11月1日
秋葉原
明治23年11月1日
神田
大正8年3月1日
東京
大正3年12月20日
有楽町
明治43年6月25日
新橋
明治42年12月16日
浜松町
明治42年12月16日
田町
明治42年12月16日


以外ですが「西日暮里」は唯一昭和に出来たの駅という事になります。
この西日暮里はいわゆる「増設」された駅であって実際に環状線系となったのは「神田駅」の完成によってです。
秋葉原駅は開設当時は貨物線の終着専用駅(当時は佐久間河岸まで貨物線が延びていた)として開業しました。




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