西武安比奈線(安比奈駅周辺)2
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前回この西武安比奈線を撮影したのが2007年の夏でした。南大塚駅から延びた線路は夏の雑草の中を途切れる事もなく入間川に向かって
延びていましたが川の手前、県道114号に寸断される様に一度途切れてしまいその先は夏の雑草の凄さに追跡を断念していました。
今回はこの更に先に続く線路を追いかけてみようと思います。前回訪問の最後はコチラをご覧ください、続きとなります。
一応当時の地図です。
前回訪問記でも映っている入間川を渡る県道の手前に残る橋ですが何やら綺麗になっています。
また撮影したのが3月とありまだ木に葉もなく廃線撮影にはグッド・シーズンです。でもちょっと寒いです。
以前は歩く事も出来なかった廃線跡がなんでこんなに綺麗になっているのかと思ったら撮影で使われた様です。
線路も残された遊歩道となっており途中にはトロッコも置かれていました。まぁ綺麗になったから良しとしますか。
南大塚駅から延びて来た線路が県道114号に当たる個所にやってきました。
114号を超えて振り返ったところです。このままだと線路の"復活"は簡単に出来そうにありません。
また橋の下にはお家を何処かに無くしてしまった大人の方々が約3名ほど生活をされている様でした(笑)。
さて2年前の夏は草ボーボーで線路の「せ」の字も見えなかった所がどういう事でしょう。さぁ進みます。
草にうもれながらも何年も放置され続けている「架線柱」が何本も残っています。線路もそのままなのが嬉しいです。
少し進むと線路はご覧のあり様に。この先はダンプカーの工事専用路になっており一部線路は寸断されています。
また左はバイクのオフロード・コースになっていましたが本日は雨上がりとあり走っている人はいませんでした。
半分地球の一部となろうとしている・・・感動。
ダンプ道に立ち南大塚駅方面を撮影したもの。奥に写っているのが県道です。まだこの距離しか移動していません。
廃線歩きの目印となる「エ・マーク」もしっかりと残っています。
まさに「トワイライト・ゾーン」の様な雰囲気の一画もある。ここを走る西武電車は見てみたいかも。
南大塚駅から県道を超えた所までに残っていた架線柱には全て番号が連番でふられていたがココからは「安内1」と数字が
リセットされている。「安内」は「安比奈駅構内」の略と思われる。ここから駅構内という事ですね。
構内表記が出たと同時に線路は分岐していきます。転轍機もご覧の有り様ですが残っていました。
しかし折角分岐した線路はもはや「林」と化した雑木林の中にもぐって行ってしまいます。
線路が潜ってしまった雑木林と平行して歩ける道があるので歩いていると突然目の前に架線柱が現れます。先程分岐した
線路は写真の右手に写っている雑木林の中を通っており線路も確認出来るのでこの架線柱の下にあった線路は何処からか分岐
した線路かヤード末端部という事になります。枯れた葉がもの凄いですがこちらの下にも線路が確認出来ました。
雑木林を抜けたところはダンプ道でした。右手の架線は南大塚から続いている線路のもの、左手は恐らくヤードの物と
思われます。右手の雑木林を走っていた線路はダンプ道の前で途切れてしまっています。架線の位置からしても貨物駅時代
はこの奥にまで線路が続いていた事は確実の様です。一方左手の線路はダンプ道に沿って続いています。
ヤードからの線路は更に奥へ続いています。雨上がりなので道なのか何なのか判らない状態の所を歩くハメに。
廃線探索も楽なもんじゃありません。ダンプの運転手の視線が痛いの何の(笑)。右の線路跡は跡形も無くなっていました。
架線柱と平行して続く悪路をひたすら歩いて末端を目指します。
しばらく歩くと架線柱が無くなりいかにも終端、という場所に出くわします。ここが貨物駅の端なのだと思われます。
末端部分にも線路が残っているのですが・・・ん!?。
と、約2年振りに西武安比奈線を歩き今迄中途半端に終わっていたこの路線探索は終わりとなりました。夏になればまた草に覆われる
この線路達は廃線後何十年もそのまま放置されている訳ですが一体どんな運命を辿るのかが楽しみでもあり不安でもあります。
また当時の写真が掲載された雑誌も一部のRailMagagineにしか無く全貌を掴みきれていないのがまたミステリーで良い感じです。
末端部分に残るナローゲージだけは本当に不思議でたまりません。これについての情報が判った時はこの欄に追記したいと思います。
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