三井倉庫線/横浜市場線/貨物支線
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東高島駅とはJR貨物の駅で通常の列車が走る事はない貨物専用の駅です。
神奈川県の横浜市にあるこの駅は2007年以降は荷物扱いもなく信号所扱いとなってしまいました。
この貨物線は鶴見と桜木町を結んでいますが途中には幾つか分岐線をもっています。
そんな東高島駅周辺に残る廃線関係を見てみます。
1950年代の東高島駅周辺を描いた地図です。南下していく横浜卸売り市場専用線も有り
東神奈川へ続く貨物線も掲載されています。途中に横浜倉庫への専用線も存在した様です。
会社道踏切りから東高島駅構内を見たところ。市場への線路は最左より分岐していた模様です。
レンズを左へ向けると1本だけ大きく弧を描いているのが判ります。
現在残る線路の末端部です。
申し訳なさそうに「エ」マークだけがポツンと残されている箇所がありました。
市場専用線が現役の頃の航空写真です。画面左下に貨物車両も写っています。
現在では全くもって線路跡があった時の様子を伺う事が出来ない程変貌してしまっています。
水鏡が美しい「三井倉庫」。ココにも小さい廃線が存在しています。
正面の線路も使われている形跡がありませんが分岐し倉庫へ入って行きます。
反対側を向くとこの様な状態でした。
東高島駅へやってきました。
かつては広い構内側線を持っていた駅も役目を終えた今は敷地の大半が駐車場になってしまいました。
敷地内には国鉄時代のカラフルなコンテナが有ったり枕木を車止めに再利用したりといった光景が見られます。
かつての貨物ホームも駐車場に。形は当時のまま、と言ったところでしょうか。
駅のすぐ横には東神奈川駅まで続いていた線路の一部がこうして残っています。
立ち入れませんが柵の間から鉄橋を見ると線路も残されています。
1940年代の航空写真です。東高島駅と東神奈川駅を結んでいた線路が良く判ります。
また横浜倉庫内に貨物も写っています。横浜倉庫の歴史を調べてみると1945年5月の横浜大空襲により
鉄道施設及び建物が全焼となっており同年9月には社有地と専用線全てが米軍に占領と記載されています。
なお、この貨物線は1911年・明治44年開通と言う歴史ある路線でした。廃止は1959年となっています。
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