東京都港湾局晴海線(5)

前回晴海の廃線跡を訪問したのが2006年なので約17年振りの再訪問となる今回。
その間に東京五輪などが開催され、築地市場は閉鎖され豊洲に移転。
跡地周辺は大きく再開発され豊洲方へ通ずる橋も開通しました。それによりかつては廃線の
雰囲気も多く残っていた晴海線周辺の景色は一変してしまいました。
そんな晴海線を今回は越中島貨物駅から見ていきたいと思います。




越中島貨物駅はレール輸送の拠点として活躍している貨物専用駅。
フェンスの隙間から覗いてみると奥の方にE195と思われる車両が見えている。



1本に集約された線路は真っ直ぐ晴海方へ伸びているがフェンスに遮られている。



線路の延長線上に立ち振り返ったところ。物置のある所が背面の線路が続く所。
物置の左側は駐車場になっており右手にはいかにもな用地が残っています。



赤丸が上記地点になります。線路同士が繋がりません。



実は奥の住宅地は線路跡地に新たに建てられた物、貨物駅は縮小されてしまっています。



現在も残る貨物駅の一部分。草で見えませんが中央にのみ線路が残っています。



この土地が東京都の物である事を主張しています。



反対側へ回り込むと線路を確認する事が出来ました。頭上には首都高速が通っています。



1980年代の現役当時の写真です。白枠で囲っている部分が1つ上の写真で見た部分。
左に建っているマンションも以前は貨物駅の一部分であったのが判ります。



当時のまま残っているのはこの首都高速の真下まで。



その先は線路跡そのままに建物が建ってしまっています。



その建物の裏手に来ました。線路はこの様に道路を横断して晴海・豊洲方へ向かっていた事になります。



道路を渡り終えた線路はこの草むらのフェンス内へと続いていました。



この中にも数メートルですが当時のまま線路が残されています。



逆サイドに廻り込むと信号BOXの様な物も一緒に残っていました。この先で運河を渡ります。



運河を越えるとすぐにマンションが建っていますが、その先は駐車場になっています。



越中島通りを挟んで更に奥も廃線跡は駐車場になっています。



この駐車場の先で豊洲運河を超えていたのですが現在も橋桁が残っています。



この運河を渡って直ぐの所で豊洲線と晴海線とが分岐していましたが
現在は再開発によりそれと判る物は何もありません。豊洲へ向かう車両は真っ直ぐ直進し
晴海方面へ行く車両は右へと曲がっていきました。



豊洲線と別れた晴海線はほどなくして晴海橋へと差し掛かっていいきます。



越中島側から見た物。橋の上の線路は取り敢えず残っている模様。



長く放置されていたこの晴海橋ですが訪問時には何か手を加えられておりいよいよ
解体されてしまうのかと思いきや遊歩道として整備している様です。



こちらは晴海埠頭側から越中島方を撮影した晴海橋ですが以前は手前側にも線路が敷かれており
セメント工場入口の踏切跡前で2本に分岐していましたが、その部分は綺麗に撤去されていました。
更にはセメント工場時代も無くなり時間貸し駐車場になってしまいました。

その先はヤードになっていましたが今はもう何もなくなっており寂しい限りです。
過去に訪問した晴海線も掲載しているので併せてご覧ください。




廃線へ戻る