西濃鉄道昼飯線

西濃鉄道には主として2本の廃止路線が存在しています。一つは「市橋線」でコチラは2022年5月に
訪問してきました。もう1本は「昼飯(ひるい)線」と言い市橋線と同じ2006年に廃止された路線です。



現役時のマップです。美濃赤坂駅手前から分岐し途中の美濃大久保駅でスイッチバックをして
昼飯駅へと続く約2Kmの貨物線でした。廃止は2006年だが運行は1980年代にはなくなっていた様。



美濃赤坂駅の大垣方にある踏切「安楽寺大門踏切」から美濃赤坂駅方を撮ったもの。
○印のところから昼飯線が分岐する箇所。



印の箇所をクローズアップしたもの。左分岐後すぐに芝に隠れてしまう線路。



本線から分岐した昼飯線の線路はカーブを描いて写真の箇所へやってきて車止めに当たります。



その後道路を渡りますが線路はそのまま残っている状態です。



線路は残るも枕木は腐っていますね・・・。奥には噂の廃止後も点灯し続ける信号機が赤く。



訪問時期が桜満開のタイミングで更には青空とあり気分爽快なロケ。



桜並木と並行して廃線跡は美濃大久保駅へ向かいます。



途中線路へ降りられそうな道がありましたので降りてみます。
線路が片方剥がされている部分がありましたが先で再び2本になっていました。



途中で道路を潜るのですが廃止から特に何もされていない「放置状態」の様です。



その先は堀割になっています。右のネットは野球のグラウンドになっている為です。



堀割を抜けた先で細い道路を渡ります。道に線路は無くなっていますが踏切があったと推測します。



踏切はあったのでしょうが何時まで注意看板を残しておくのでしょうか。



一直線に延びる線路。奥が美濃大久保駅。



先に進んだところでゆったりと右にカーブをしていきます。この辺りは鉄道設備も残っています。



再び細い道路と交差するのですが道路目線だとこの様な感じになります。



カーブの先に何やらガードの様なものが立っているのが見えました。



道路は県道216号、旧中山道で現役時にはここを渡っていた事になります。



渡り終わった所には線路がありますがそこでカットされてしまっています。



先はすぐ美濃大久保駅なのですが線路がなくなってしまっています。



美濃大久保駅の構内手前に「かろうじて」線路が確認できています。



広い構内だった様です。線路は無くなりましたが鉄道柵が残っています。



現役当時の航空写真です。奥部に貨物列車が確認できます。



当時の貨物ホームが役割を変えて残っています。



貨物ホームは残るも線路はありません。3線くらいの幅はあるでしょうか。



美濃大久保駅の末端部には期待通りの物が鎮座していました。



車止めの先の道路から美濃赤坂及び昼飯駅方を向いて撮影。



美濃大久保駅はスイッチバック式の駅ですので振り返るとこの様になっています。



手前右が昼前駅へと続く線路なのですがこの区間はほぼ線路が撤去されてしまっています。
唯一コンクリートの舗装状態から踏切跡を推測する事ができます。



美濃大久保→昼飯間で線路が残っているのは美濃大久保を出てすぐのカーブ部のみ。



剥がされたと思われる枕木が線路跡の脇に並べられていました。



線路はなくとも鉄道が走ったという証が残っています。



美濃大久保から延びてきた線路跡。一部道路を渡ります。



この辺りは石炭石採掘が盛んで今も工場が操業しています。昼飯線は道路の部分を走っていました。
写真奥の所では線路が2線になっており石炭石の積み込みが行われていました。



この駐車場も昼飯駅の一部と言ってもよいでしょう。



この写真の右手が駐車場、左がヤードという事になるのか。
この道は昼飯線が現役時から存在していたのでかなり長い線路を渡っていたのだと思います。



昼飯駅の現在の様子です。線路が剥がされただけの荒地になっています。



「線路内通行禁止」と翻訳したのですが・・・笑。



美濃赤坂駅周辺はヘロヘロ線路が多く残っておりそれらも激写しておきました。



この後美濃赤坂駅に戻り反対側に回り込んでみます。





こちらは建築石材会社の「矢橋大理石」、ここ大垣市に本社を置いています。



かつては美濃赤坂駅構内からこの矢橋大理石に専用線が敷かれていました。
訪問時にこの鉄道門の所に車が停車しており写真が撮れなかった為にGoogleより拝借。
矢橋大理石では古くから鉄道部品製造を行っている為、その搬出等に利用されていたのではないでしょうか。
鉄道門の先、線路は数十メートルしかない為、長編成の貨車の出入りは考えにくいと思われます。



また本線とは接続されていない線路が工場敷地内に延びていた様でその線路跡も確認できます。




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