富士急行線

富士急行線は大月と河口湖を結ぶ山梨県の私鉄です。朝・夜は東京駅から河口湖までの
直通も走っていてあのローカルな風景の中を201系型が走っている姿はなかなかオツなものです。

大月から河口湖間と行っても電車はそのまま直接終着駅には行けず「富士吉田駅」にて必ずスイッチバックをしてやらなければならないと言う
ちょっと変わった鉄道です。日曜・祭日は富士急ハイランドや河口湖などの観光地を走る為に「フジサン特急」という名の付いた特急も
走っていたりとなかなか面白い顔ぶれの電車が見られますが何と言ってもこの「富士急行線」の主力は1000系です。

この1000系は元京王の5000系です。塗装こそ大幅に変更されてしまっていますが外観は大きな変更も無く元気に第2の人生を送っています。



左は京王の名車5000系。中は河口湖駅の留置線に停車している富士急1000系。右は同車両のスカート。
やはり富士のお膝元、冬は雪などの対処をしなくてはいれないですからね。外見の大きな変更はココくらいでしょうか。

京王5000系が富士急行へ嫁いだのは平成4年からでした。当時の富士急行線は小田急車両と自社の列車で走っていましたが冷房設備が
一切ありませんでした。京王5000系と言えば通勤車両での初冷房搭載車でもありますからね・・・白羽の矢が向くのも判りマス。
富士急行線への譲渡の為に5000系は八王子市にある「京王重機」にて台車の付け替え(1372mm→1067mm)を行い2連の内の1両を
ロングシートからクロスシートへ交換を行いました。のちにこのクロスシート仕様が評判となり台数を増やして行く事になります。
その他の変更点としては「富士急ATS設置」・「各保温対策」などをして外装は青と白の2色に塗り分けられました。このカラーは「富士山」
を意識しての物だそうです、流石は富士急行。因みに台車は営団3000系の物を流用しています。



東桂〜三つ峠間を走る元京王の5000系




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