駒場と東大
井の頭線の「駒場東大前」は「駒場駅」と「東大前駅」が統合されて出来た駅というのは有名な話。
統合されたのは1965年。もう55年近く前の話になる。
統合された理由は駅間が短かったことによるもの。実際には400メートル程の距離だったそうで
現在の駒場東大前のホーム有効長くらいしかなかったという。当時と今の駅位置を航空写真で比較してみる。
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左写真は駅統合2年前のもの。上部に見えるのは東大の駒場キャンパスで位置の変化はない。
現在は大学の正門を真っ直ぐ進むと駅入り口になるが当時は門を出て左へ進み「東大前駅」へ向かう
道路配置であったと思われる。駒場駅は対向ホームで東大前は島式ホームだった。
そこで気になるのは今現在の駅跡は?という訳で探索。といっても何度か本で読んでいるので
知識としては知っているのですが自分の足でちゃんと確認。井の頭線は時々利用するが「下北沢〜渋谷」
はほとんど下車したことがないので池の上から歩いてみました。まずは駒場駅跡へ。
駒場駅跡は対向ホームであったせいか55年経過した現在もホーム跡とはっきり分かる様に残っていました。
左写真は旧駒場駅と現在の駒場東大前駅との位置を比較したもの。奥に現駅が見えています。
右は階段跡がはっきり分かるスロープがそのままに残るのが分かります。
こちらはGoogleからの写真になりますが「駒場東大1号踏切」の北側(東大のある方)になります。
旧駒場駅の駅舎・切符売り場はここにありました。吉祥寺方面へは1号踏切と並行してあった構内踏切を渡るシステムでした。
そして此方の写真が旧東大前駅のあった箇所になるのですが、前述した様に東大前駅は島式ホームであった為
現在では「駅」の面影はありません。東大前駅があった当時は線路間に駅があった為に下り線(吉祥寺方行)がもう少し
膨らんでいたのですが駅の撤去と共に線路も移設されており現在のスタイルになっています。
東大前駅ホームは緩いカーブ上にあった島式ホームでホームの渋谷側、神泉1号踏切に改札がありました。
踏切の南側は商店街(上写真右)、北側は東大にダイレクトというスタイルで正真正銘の「東大前」であったと言えます。
島式ホームがなくなり現在のスタイルに改良された為に面積が縮小。現在の神泉1号踏切の南側から駒場東大前駅
へ続く細い歩道(看板がズラッと並んでいる道)はかつての駅の構内の一部ということになるでしょうか。
1965年7月に両駅を統合して完成した駒場東大前駅の現在の姿。
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