サボのある店

当然ですが現在の京王電鉄ではサボなどは使っていません。

サボとは行き先方向幕と同じ役目を果たす物で京王では5000系の種別(特急・急行等)を示す為に前面に取り付けられて
いたり2000系・2700系などで行き先などを示す為にフロントウィンドウ下部のホルダーに差し込まれていました。



上の写真は2700系についているサボの写真。右の5000系は行き先方向幕の右手にサボを入れるポケットが見える(○印)。

現在の京王で一番の古株は6000系である。話しはちょっとそれるが6000系は昭和47年登場の京王初の20m車輌、4枚ドアです。
元々都営10号(新宿線)乗り入れ用として作られました。コイツが京王線内から姿を消したら私の京王活動も終わる時です。

6000系は行き先も種別も車体上部のスクロール表示機で示す為にサボを装着する事は無くなり5000系の引退により見る事が
出来なくなってしまいました。京王研修センターの中にある資料館には沢山のサボが保存されていますが一般公開していません。

そんな時でした。自動車を運転中に信号待ちした際に横のおもちゃ屋を見たら当時モノと思われる京王帝都のサボが飾られていました。
後日カメラを持って店を訪れてみました。こんなのを店に飾っておくとはさぞかし京王マニアか!?、と思いましたが対応してくれたのは
普通のおばちゃんでどうやらサボに関する事を知っている人は訪問した日は留守の様でした。ショーウィンドウを開けてもらい写真を撮らせてもらいました。




左は店の外観。○印の中にサボが見えるだろうか。「京王八王子-新宿」と「新宿-つつじヵ丘」の2枚がありました。これが「金子」だったらもう・・・
モノから推測すると2000系・2700系のものだと思われます。こちらは商品は当然非売品です。大事にされているのでしょう。



研修センター内のサボ

さて上記において書いた研修センター内(京王資料館)に保存されているサボを写真で紹介していきます。
今となってはどれも貴重な物ばかりとなってしまいました。こうした物をきちんと保存している京王は凄いと思います。



保存されている中で一番貴重なのが左写真の物だと思います。恐らくグリーン車時代
の物でつつじヶ丘駅が旧名の金子になっています。また新宿-府中の折り返し電車と
言うのも時代を感じます(まさか玉南電鉄時代の物ではあるまい)。それに種別サボも横長
タイプであり車両側面に挟まれていた物と思われます。一方右は調布-京王多摩川の折り返し
サボが写っています。京王多摩川止まりなので昭和40年代前半かそれ以前の物でしょうか。



こちらもレアでかつて存在した準急のサボが見えます。また京王八王子駅が現在地に移設
される以前の東八王子時代のサボもありました。下はグリーン車の行き先ですね。
右方は新宿や調布と言う様に行き先だけのサボがあり終着駅で差し替えを行っていた時のもの。



同じくグリーン車の行き先サボ。「笹塚」というのもあったんですね。右手は井の頭線
の物と種別の丸型サボ。どれも現在では見る事が出来ないものばかりでした。



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