万上線
千葉県の馬橋と流山を結ぶ「流山鉄道」にはいくつかの廃線が存在しますが
その内の一つ「万上線」です。この線路は流山駅からスイッチバックする形で野田醤油へと
続いていました。距離にして数百メートル程度の路線だった様です。
2024年、丁度流山へ行く用事がありましたので立ち寄ってきた時の記録です。

こちらは現在の航空写真ですが流山駅からのカーブが一目瞭然ですね。

流山駅の跨線橋より馬橋方を撮影したもの。一番右の線路が専用線の名残か。

その線路は地上レベルで見るとこんな感じで距離はありません。

再び跨線橋から線路末端部側を見てみます。貨物を扱っていた頃はもう少し広い
用地を要していたと思われます。中央の茶色い屋根をした建物は旧貨物ホームに建っています。

そしてそのままカーブを描いていますが当時のまま道路が残ります。

当時の写真が残されていました(道路に立つ案内板を撮影)。

大きな通りは流山街道です。1つ上の写真の現役時
を確認しても踏切や信号機などなさそうですね。奥に工場の壁が見えています。

工場正面にぶち当たります。線路があった時はこのまま内部へと続いていた訳です。
壁面がいかにも「醤油工場」といった柄になっています。この道路名は「万上通り」と名付けられています。

敷地内の積み込み設備の写真も掲載されていました。
航空写真では架線の様な物が写っていますがこれを見ると非電化だったのでしょうか。

廃線が昭和44年(開通は昭和4年)なのでこちらは現役当時の写真となります。
工場に貨物が止まっている気配はありません。現在はキッコーマン流山工場として元気に稼働しています。
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