瑞穂埠頭専用線
JR貨物・高島貨物線の東高島駅近くにある「瑞穂埠頭」。ここは在日アメリカ陸軍の施設が有り「横浜ノースドッグ」
と呼ばれているところです。この瑞穂埠頭には永く使用されていないと一目で判る線路が高島貨物線より延びており
米軍施設内へと続いています。瑞穂橋と呼ばれる橋を渡ると埠頭で全てが米軍施設かと思えば「(株)横浜倉庫・東京国際埠頭」
と言った日本の企業も入っている様で普通にトラックも橋を渡っています。しかし線路は完全に米軍施設に吸い込まれており
奥までの撮影は困難な為「ギリギリまで」としました。2007年と2015年に撮った写真で構成させています。
廃線扱いとはなっていない為か現行地図にも線路が記載されている。瑞穂埠頭専用線と書いているが
米軍に転用される以前は高島貨物線の支線扱いであり「瑞穂駅」も存在していた様です。
高島貨物線より分岐する支線。写真奥が川崎となり複線です(2007年撮影)。
カーブの途中にある踏切は「塩業踏切」と言う名前。最奥には日本製粉がある(2007年撮影)。
踏切を超えた所で1線脱落。単線になりカーブを曲がって行きます。
カーブを曲り日塩倉庫横に出て来ると瑞穂橋となります(2007年撮影)。
いかにも米軍基地近くのBar、と言った店も有ったので撮影してみました(2007年撮影)。
某グループのPVで有名になってしまった店の現在。少し綺麗になっている気がします(2015年撮影)。
使われなくなってから相当の年月が経っていると思われますが特に線路状態は悪く無い様です。
臨海鉄道の雰囲気が有りディーゼルが走って来ても全然違和感はなさそうです(2015年撮影)。
橋の上の線路の状態です。橋そのものも芸術的なスタイルをしています(2015年撮影)。
かつて橋の入口には威嚇的な看板が立ち一般人の進入を拒んでいましたが現在は無くなっています(2007年撮影)。
これは2009年に瑞穂橋と瑞穂埠頭外周の道路が横浜市へ返却された為で2007年当時は橋から先は米軍施設でした。
2007年当時はワタシもこの看板にヒビってこの先に進む事は出来ませんでしたが現在は堂々と渡れます。
8年越しの夢では有りませんが瑞穂埠頭へ入りました。奥が貨物線で背面が米軍施設です(2015年撮影)。
1975年の航空写真を見るとタンカーが連なって埠頭の中に居るのが見られます。見える配線を赤いラインで
判り易くしてみました。そして1990年の航空写真でも多量のタンカーが停車しているのが確認できました。
かなりグレーな写真ですがゲートから米軍施設内へ入って行く線路です。ゲート前の踏切部の線路を見ると
砂が入り込んでいて使用していない事が判りますが以外にも基地内は保守されているのか綺麗にみえます(2015年撮影)。
最新航空写真で見ると埠頭の先端まで延びていた線路はかなり手前で切られ分岐線路は既に撤去されています。
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