大井川鉄道砂利採取線
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静岡県の「金谷〜千頭」間を走る大井川鉄道本線の途中駅「新金谷駅」より分岐している1本の線路があります。
これは大井川からの砂利採取を目的として敷かれた線路だそうですが詳しい廃止日は判りません。
また項を廃線と記していますが砂利採取としての役目を終えていると言う意味で廃線としていますが
実際には廃車体の一時保管などで「ひっそりと」ココを電車が走る事がある様です。相当レアな路線と言えそうです。
今も地図には線路が描かれています。新金谷駅はSLの車庫や転車台もある比較的大きな規模の駅で
大井川鉄道の起点である金谷駅よりも有名だったりします。
新金谷駅近くの「金谷東公園」からSLの車庫を見る事ができます。
近鉄だとか西武だとか色々な「元○○」が見えます。最も手前が本線ですが奥で左に分岐している線路が見えます。
分岐箇所にやって来ました。架線もあり電化したまま分岐しています。これが元砂利線です。
本線と離れた線路は向きを東に変えていきます。先には客車が停泊しています。
青い客車が3両連なって止められています。元々は砂利線のこの路線ですが今ではこの様な使われ方が主の様です。
車体にはスハフ14と記されています。この客車はJR北「急行はまなす」で使用されていたものを大井川鉄道が購入したもので
2016年6月に搬入されています。1年後の2017年6月から本線で運用を開始するらしいです。
客車の先も線路は普通に続いています。線路もはっきり露出しており状態も良くココら辺までは
普通に利用しているのかと思えるほどでした。先の踏切も綺麗ですが滅多に遮断機が降りる事はないのでしょう。
踏切はとても綺麗。廃線にある踏切とは思えません。名称は「新堀踏切」と言います。
踏切の先は夏場と言う事もありますが線路が草で隠れています。こうでなくっちゃ。
運河の様な新堀川を越えています。ちょっと強度的な物が心配されます。
ここら辺ではさすがに頻繁に車両が通らない為に線路は錆びています。歩くのも怖いので迂回します。
川向こうへ迂回してきました。写真奥が新金谷駅と言う構図です。一部を除いて草がすごいです。
同地点から振り返り砂利採取場方面を向いています。木製の架線柱に味があります。
線路の状態は見ての通りですが錆びと草だけで走行に問題は無い様です。
田舎のローカル線にはよく見られそうな雰囲気が当方の好みです。
ここからは川まで一直線に線路が延びています。
鉄工所前にある踏切の遮断機は手動タイプの様でした。
この踏切の右手には「ジオスター島田工場」があります。ジオスターは新日鉄住金Gpのコンクリート製造会社な故
大型のダンプカーの出入りがバシバシありました。線路はそこを遮断機無で横切っています。
途中雑草で線路が隠れてしまっている事に加え工場敷地内なのではっきり見えませんが
線路は途中で分岐しているのか、そうでないのか2本になっていました。鉄道関連資材も見えます。
ここは車体の解体場なのかも知れません。
線路はまだほんの少しだけ続きますが雑草に覆われて見えませんが、奥に汽車と貨物が見えています。
機関車の方はC11と記載されていました。良い廃っぷりですが部品取りか何かの為に残しているのでしょうか。
大代川に突き当たる様にして線路は終わっています。大代川も大井川水系でありこの辺の砂利採取の為に
線路は使用されていたと予想されます。この川の向こうをJR東海道本線が走っています。
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