大井川鐵道「井川-堂平」廃止区間
静岡県を走る大井川鐵道井川線は千頭〜井川までの路線です。
現在の終点は井川駅ですがかつてはそこから先にも線路が繋がっていました。
一応休止線扱いなので現行地図にも路線が描かれています。
堂平駅という貨物駅がかつて存在していました。営業は昭和46年に終了しています。
撮影の為に井川駅を目指しますが道中の景色が綺麗だったのでパチリ。
現在の終点「井川駅」の入り口です。
森の中の終着駅と言った感じですね。
現行線は奥の線路から一つ上の写真のホームへと入線していきます。
手前に寸断された線路が有りますがこちらが堂平駅へと続いていた線路になります。
駅が開く前でしたので中に入る事が出来なく写っていませんが右手すぐにトンネルがあり
かつては車庫として利用していたそうですが線路が寸断されている事から過去の話の様です。
トンネルは短く抜けると県道60号を跨いでいましたが、その橋桁も2023年初頭に撤去されました。
訪問した時期が3月ですのでもう少し早ければ見る事ができました。画面右が井川駅になります。
県道を跨いだ線路は再びトンネルに入りコチラのシャッター部分に繋がっていました。
もちろんシャッターは閉じられていますから中は見えませんがトンネルはそのままなのではないでしょうか。
シャッターは下部が少し開いていて線路が飛び出ています。
この先は2013年より堂平駅跡の更に奥まで遊歩道として整備されている様です。
振り返れば線路がそのままの形で残され続いています。
途中にはベンチなども設置されており美しい井川湖を横目にする事ができます。
線路脇には綺麗な石畳がみられます。
線路跡も綺麗な状態を保っています。
しばらく進むとトンネルが出現します。線路のくたびれ具合が良いです。
長さも短く数十メートル程でしょうか。トンネル名称は特に見られませんでした。
トンネルを抜けても線路はキープ、そのまま堂平駅方へ続いていきます。
良いコケの生え具合。この線路は昭和46年に休止になった後に中部電力赤石発電所
建設の為に昭和63年から平成8年の間だけ復活したという経緯があります。
しかし県道の橋桁撤去などからして今後の復活は絶望的と思われ事実上の廃線ですね。
美しい廃線散策路ですが距離としては1Km少ししかありません。カーブの先が堂平駅跡です。
カーブを曲がると少しだけ広いスペースが現れます。
大変残念に事に線路が分岐し始めた所で途切れてしまっています。
目の前の残土が山積みになっている所にかつての「堂平貨物駅」があったのですが今や
それを予想する事しか出来ません。かつての駅は貨物用ホーム1面と機回し用の線路も
含めて3線程敷かれていた様です。1990年代半ばまでは残っていた様です。
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