中央本線旧線(信濃境-富士見)
前回この区間を訪問したのは2006年9月でした。その後も何度かこの区間には訪れていますが
廃線探索としては実に7年振りとなります。また2006年時は旧橋梁部のみをピックアップしていましたが
今回は一応「廃止区間」を追ってみる事にしました。中央東線の廃線としては有名な区間です。
昭和50年代の航空写真です。「信濃境-富士見」間が単線の頃でいわゆる旧線が現役の時のモノです。
赤いラインは現在線のコースとなっており新立場川橋梁を工事している様にも見えます。
また、分岐した線路は田んぼのまん中からトンネルに入っているのが確認出来ます。
信濃境側の分岐部分です。旧線部分はほとんどが富士見側に存在しています。
線路は右にカーブしていますが旧線はもっとキツイ角度で右へ折れていました。
少し先に旧線時代のポールが残っているのが判ります。草がもの凄いですが小ガーダーも現存します。
そのトンネル部分なのですが綺麗に埋められており上部にはご覧の建物が建ってしまっています。
周囲はまだ空き地が多く変化はしていない様です。この建物、廃線上に建っている為に
上空から見ると斜めになっており線路上にある事が良く判ります。農業排水処理場の様です。
排水処理場によりトンネル部は埋められていた信濃境側ですが富士見側は綺麗なポータルが残っています。
中に入れそうな予感もしますが出口は埋められているのですから入っても出られません。
そしてこのトンネルと次のトンネルとの間にはグラウンドが出来ています。奥を見てみると・・・。
こんな光景です。かつてはココを特急なんかが走っていたんですね。
そのトンネル入口部分までやってきました。紅葉シーズンとありトンネル上部の紅葉が真っ赤です。
このトンネルは柵が少しだけ空いていて中へ入る事が可能でした(本当は立ち入り禁止なんですが御免なさい)。
で、中をみると明かりが・・・そう、立場川橋梁はもうすぐソコなんです。
でやって来た橋梁の富士見側。奥の草むらの向こう側に先程のトンネルの出口が有ります。
こちらから見ると山全体が紅葉していてとても美しいです。橋は相変わらずボロボロでした。
橋の現状です。渡りたいですが渡りません。
2006年訪問時は9月と言う事も有り草ボーボーてしたが今回は歩く事が出来ました。
暫く歩くと再びトンネルです。このトンネルを抜けると富士見駅すぐ近くの合流地点となります。
このトンネルはカーブしていて距離も有るので中に入るには勇気がいりそうです。
現在は用水路が通っており当時のまま、と言う訳ではないようです。
こちらが富士見駅側のトンネル出口で、綺麗な状態で残っていました。
草が多くて判りづらいですが富士見側の分岐箇所(○印部)です。ココから左へカーブしていました。
廃線へ戻る