東レ三島工場専用線
JR三島駅の西から新幹線の下を潜り駅の北側にある東レ三島工場へ続く専用線がありました。
廃止は2007年、主に横浜圏内から重油などを輸送していたらしいです。
全長は1kmあるか、無いかと言った短さで訪問した2015年初頭では線路もそのまま残されていました。
この線路は東海道線と工場の間にある新幹線をガードで潜っており専用線専用のトンネルが作られて
いるのが特徴的です。よって廃線撮影となると新幹線ガード〜駅構内は進入して撮影する事が不可能となっています。
東京駅から特別急行「踊り子」に乗り三島駅へやってきました。特急と言えど1時間40分もかかるんですね。
「熱海-三島-沼津」の三駅で新幹線の駅が無いのは沼津だけ。三島よりも沼津の方に需要が有りそうな気も(笑)。
ま、個人的な意見ですけれどね。あとこの駅から特急は駿豆線に入る為にホーム途中に渡り線が存在します。
普通列車の編成を考えても長いホーム有効長です。左に続く高架は東海道新幹線の三島駅です。
そして写真○印部のトンネルが東レ三島工場へと線路が続いている専用線の入口部です。
入口部をクローズアップさせてみます。廃止されている為にトンネル入口には柵がされています。
このトンネルは沼津方面を向いている為に東京方へは直接走り抜ける事は出来ません。
到着した貨物、出発する貨物は一旦何処かまで下がり機関車を付け替えていたのではないでしょうか。
写真をみた限りでは線路が撤去されている様にも見えづ「ただ柵をしているだけ」の状態みたいです。
駅構内の撮影を終えて改札を出て新幹線を潜り終えた地点へやってきました。
ココもガードがされているだけですが廃線になったからと言ってわざわざこのトンネルを埋める必要も
無い為にこのまま放置している様に感じます。また何時の日にか復活して欲しいですがそんな事は過去にも
聞いた事がありません。ただし踏切部には遮断機が残っていて今にも降りてきそうな程綺麗でした。
ガード下にかかる柵の間にレンズを突っ込んでシャッターを切ってみました。
出口の明かりも見えない程暗い状態です。線路はご覧の様に綺麗に残っていました。この区間は非電化でした。
トンネル前から工場方面を撮影したものです。踏切から先も線路はとても綺麗な状態で
残っています。廃止からさほど年月が経っていないとは言え整備されているかの様です。
工場名義による看板も立っていましたが車両が走らない今、普通に歩いても危険は無さそうですが・・・。
緩いカーブの先はストレート。先にはもう工場が見えています。
専用線2コ目の踏切は「東レ第二踏切」。コチラの遮断機も撤去される事なく残っています。
その第二踏切から工場方を見たところ。
レールに目をやると歪み等有りませんが「走っていないとこうなってしまう」の教科書の様でした。
こう言った設備が現役当時のまんま残されています。
いよいよ工場前最期の踏切に近づいて来ました。駅からココまで普通に歩いても3分程度です。
冬だからでしょうか、歩き易かったですが夏はどうなんでしょ。奥にサイロの様な物が見えています。
コレが工場前にある「東レ第三踏切」です【A地点】。ココだけ遮断機が有りません。工場の門には「線路休止」
と書かれた張り紙が読み取れます。廃線好きにとっては「休止」と「廃止」は大きな違いなのですが
この「休止」は「復活があるかも」の休止とは訳が違うので廃止と思ってよいでしょう。
ちょっと失礼して中をパチリ。線路は奥へ向いて一直線に延びて行きます。
写真手前にある柵も取ればすぐ線路が使える状態、にあるのではないでしょうか。
しかし敷地外はあんなに綺麗であった線路周辺も敷地内はご覧のあり様でした。
望遠圧縮で奥を見ると線路は左手に分岐しているのが判りました。現役時代は奥の白い建物
の手前にある○印の建物が無く右手の軽トラ部に線路が吸い込まれて行く配線でした。
2022年7月追記
訪問から7年後に廃線横に立つホテルに宿泊する機会がありましたので
工場内の線路があった所を撮影してみました。トラックが5台止まっている所がそうです。
一部線路を剥がした為に舗装の色が変わっている所もありますが内部も既に線路は無くといった現状です。
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