筑波鉄道(土浦-筑波)

筑波鉄道は茨城県の土浦と岩瀬間約40kmを走っていた全線非電化ののどかなローカル私鉄でした。この鉄道が
廃止になったのは国鉄からJRへと民営化されたのと同時期の昭和62年です。廃止から22年程経過した同線跡を辿ります。
しかし廃止区間が40kmともの凄く長いために1日では撮影出来なかったので「土浦→筑波」のみとなってしまいました。



筑波鉄道は常磐線の「土浦駅」と水戸線の「岩瀬駅」とを結んでいた私鉄です。
現役当時の土浦駅周辺のマップです。新土浦駅が無く貨物駅になる前の真鍋駅があります。



やって来たのは常磐線の土浦駅。こちらは東側から撮影した物です。筑波鉄道の駅(ホーム)はJR線の
西側に隣接しておりしばらく並走する、というスタイルをとっていました。



常磐線土浦駅ホームに立ちかつて筑波鉄道のホームがあった場所を見てみます。



かつてホームがあった場所は整地され駐車場になっていました。



常磐線ホームの先端から筑波鉄道の線路が延びていた方を見てみると一部の線路が残っているのが判ります。
 


線路はしばらく常磐線と並走します。近くの駐輪場から一枚撮影。一番手前が筑波鉄道の線路跡。
道路を超える所の一部に線路があるのが判ります。この駐輪場も生きているんだか死んでいるんだか・・・。



県道263号下で常磐線と分岐をし左にカーブを描いて離れていきます。写真に映っている駐車場はかつての
路盤跡なのですが築堤が崩され平地にされてしまっています。このカーブが鉄道が走っていた跡という感じです。



新川を渡るとサイクリング道路に整備されています。驚く事にここから筑波駅までほぼ整備されてしまっていました。
地元の人に当時の話を少しだけ聞く機会がりましたがこの新川周辺も鉄道が走っていた当時とかなり変わってしまった様です。



新土浦駅のホームがそのまま残っている(写真奥が筑波駅方面)。



ホームの正面にはレールを使った写真の様な物が残っていました。



新土浦には車庫もありましたが現在は駐車場になっています。定番ですが車止めには枕木が再利用されています。
写真の一部がコンクリートになっているのはここに鉄道を格納する電車庫があったからです。



新土浦駅後もサイクリングロードは続きます。しばらくはのどかな風景の中を走る事になります。



虫掛駅跡もホームは残っています。当時は2面2線の駅でした。



こちらはある程度はっきり残っている「常陸藤沢駅跡」。写真奥が筑波駅方面。



常陸藤沢駅が現役時の路線図です。



常陸藤沢駅を出ると景色は開けて住宅もほとんど無い田園風景の中を汽車は走っていました。
当時ものと思われるバラストも線路脇に残っていました。



田土部駅跡です。ホームは草が凄いですが当時のまま残してあります。意図的なのでしょうか。



しばらく走ると「つくば市」に入ります。



しばらく県道と並走して走っていた線路。右手の木の奥に線路があったと思われます。



正面に筑波山を見ながら走っていたのでしょう。廃線を利用したサイクルロード。



今回の終点とした「筑波駅跡」に到着。この駅は2本のホームを要していた。



現役時の筑波駅と筑波山が掲載された地図です。



少し進むとホームを利用した休憩所が現れます。個人的には当時のまま放置しておいてくれた方が良いのですが。



かつての筑波駅正面口。現在はバスターミナルとして利用されています。



筑波駅跡から見た筑波山入り口道。下が紅葉していて綺麗です。




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