日立電鉄

日立電鉄は茨城県の「常陸太田〜鮎川」間を走っていたローカル私鉄で2005年4月で廃線となってしまいました。



上地図は2000年発行の地図をスキャンした物ですがギリギリ日立電鉄の線路が掲載されています。常陸太田駅では
水郡線に接続しますが反対の鮎川駅は常磐線の線路脇に駅がありながらも接続をしておらづ「?」な感じです。

今回は都内の電車を乗り継ぎ上野駅からスーパーひたち号に乗り日立駅で下車後、鮎川まで歩きました。日立駅到着
後に履いていた靴の崩壊〜靴屋探しとなり結局は1980円のサンダルをその場しのぎで購入、その時点で約1時間のタイム
ロスを強いられて鮎川駅に到着した時には昼を過ぎてしまいました。日立電鉄の営業路線は18Kmあり徒歩による迂回を
考えても19km〜20km弱、夏至近くと言っても日没との勝負になってしまった当日の様子をupしたいと思います。



ガソリン・スタンド裏にあった鮎川駅跡です。駅舎のあった所は砂利になっていますが建物関係は何もありません。
手前の白い壁がスタンドで奥に常磐線の線路が見えています。こんな所に何故終着駅を設けたのかが不明です。



鮎川駅は1面2線のホームでした。写真は留置線だった方から駅を撮影した物です。どうやら日立まで路線延長の
予定があったらしくこの様に用地が確保されています。この写真を撮っている後ろにも数メートルの用地がありました。



鮎川駅を出た線路はすぐに常磐線と離れ海側へ折れて行きます。奥には常磐線の特急が見えています。
鮎川駅からここまでは草も生えていて歩くのは困難ですがバラストも所々に残っている状態です。



すぐに踏切を渡りますが線路は埋もれたまま残っています。この後のほとんどの所で踏切にのみ線路が残されています。
写真の奥が常陸太田になります。草がもの凄く線路跡を歩けないので迂回します。終点はほど遠いです。



廃線は民家と工場の隙間を走っていました。鮎川駅方面を向いて撮影しています。



1つ目の駅「桜川駅」跡にやってきました。駅舎もホームもありません。営業時は2面2線でした。



桜川駅の裏手は日立の工場になっています。現在も松の木の下には鉄道用地をしめす杭が残っていました。



桜川〜河原子間の一部には線路を外しただけ、の状態の所も残っていました。



少し進むと橋台がそのまま残っていました。小さなガーダーでも掛かっていたのでしょうか。



踏切も遮断機はありませんがこの様な格好で残っている為に停車してしまう車もあるかも知れません。



会瀬小学校の裏側です。ここもバラストが良く残っています。



河原子駅跡です。ホームへ続く階段が残されています。階段を上った所に駅舎がありましたが既に解体済み。



河原子駅を出た線路は一直線に延びています。写真の個所にも線路が残されています。奥が常陸太田駅方面です。



更に進んで行きます。廃線の雰囲気も良くなってきましたが歩けないので迂回をしなくてはいけません。



さて迂回の為に橋の上に立ち常陸太田方面を撮影してみました。草がもの凄いです。この後線路は緩くカーブします。



かなりの迂回をさせられやっと線路跡が顔を出す個所へ戻ってきました。写真のガードレールの奥が線路跡で現役時
は恐らく踏み切りだったと思われる場所です。○印に日立電鉄の車紋の入った鉄道境界杭が残っています。



ほどなくして大沼駅跡。2面2線のホームであった為に線路はホーム手前の踏切から2線に分岐していた
為に踏切跡にもそのままの状態で残っています。駅舎は跡形もなく消えてしまっています。



大沼駅を出た線路はすぐに単線に戻り上り勾配を直進していた様です。奥が常陸太田駅方面です。



勾配の頂上にも線路が。踏切はありませんでした。ここからは下って市街地を目指す事になります。



勾配の頂上から大沼駅(歩いて来た方)を望遠で撮影。線路跡と判るかな??。



再び線路が顔を出すところでは線路跡が工事されていました。奥の林の中が鮎川方面となります。



道路と平行して走っていた個所では橋台跡だけが残っています(大沼〜水木間)。



1面2線だった水木駅跡。この写真は鮎川側から構内を撮影したもの。



同じく水木駅跡です。かつて駅舎があった所は奇麗に整地され新しく住宅が建ちそうでした。
線路跡の方は逆に手つかずの様でした。写真に写っている民家は駅があった頃からここにある家です。



水木駅を出た線路は緩いカーブを描き土手上を走っていました。この先で常磐線の上を渡っていました。



写真奥で常磐線を跨いでいましたが現在は全てが撤去されており目視しただけでは良く判りません。
写真は常磐線の大甕駅側から日立側を撮影したもので左の空地が日立電鉄の廃線跡です。右は常磐線。



大甕駅の手前では常磐線とかなり近づいていました。



大甕駅全景。左は常磐線のホームで写真奥が上野方となります。ホームのすぐ裏手に並んでいる車は
パークアンドライドに停車している車でかつてはここにも常磐線のホームと線路がありました。日立電鉄
のホーム跡は黒いバンが右を向いて停車している辺りで常磐線ホームとは離れていました。右のレールは??。



大甕駅を出た日立電鉄の線路は再び常磐線を跨いで海側に出てきます。この写真は常磐線をオーバークロス
した先の道路上から線路跡を撮影した物で写真奥が大甕駅となっています。いづれ整備されそうです。




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