京王における皇室車両

今の京王電鉄しか知らない人には想像も付かないかも知れませんがかつては京王線にも「皇室専用列車」が走っていました。
現在北野駅から分岐している「高尾線」はかつて「御陵線」と呼ばれていた路線の廃線跡を一部利用していますがその路線の終点である
「御陵前」へ皇室の方々を乗せていた様です。この車両にはトイレもついていました。



京王唯一の貴賓車500型

もともと御陵線は多摩御陵の参拝者を目的に施設された路線で昭和6年に開通しました。ココを走る皇室専用車両500号は
雨宮製作所で作られましたが中央線に浅川皇室専用駅が出来た為にほとんど利用される事は無く昭和13年には一般車両に改造
されてしまいました。下の写真は一般車両に改造された後の物で2枚扉から3枚扉へと改造された他に半月型の窓枠や貴賓車時代の型番
「500」はそのままにされていました。御陵線も昭和20年1月21日付けで運転休止扱いとなっている為に全てにおいて
「短命」であった事が判ります。この貴賓車両は使われない時は桜上水駅の車庫に保存されていた様です。



一般改造後の500型車両。




御陵線のページへ戻る京王帝都のページへ戻る