神奈川臨海鉄道浮島線

廃線・専用線好きにとって「臨海鉄道」はかなり魅力的な路線です。海岸に立つコンビナート
へ引込まれて行く線路、そしてソコを走るタンカーなどは見ていても飽きません。更には不定期
運転であったり本数も普通の鉄道と違いそう多く無いため、特にダイヤを調べて訪問しないと
その遭遇率はとても低くそれらをまとめて「魅力的」と言えるのだと思います。

今回撮影したのは神奈川臨海鉄道の浮島線で川崎貨物駅から南下して行く3.9Kmの線路です。
廃止ではなく現役の専用線で線路末端部までに3つもの分岐線をもっている「かなりん」としては
大きな路線の1つです。過去にも訪問して撮影していますが現場の雰囲気に合う様に夜景撮影で
専用線の様子を写してきました。昔の写真と併せて川崎貨物駅側から追って行きます。



現役の専用線の為に普通に地図に掲載されています。



川崎貨物駅から郊外へ続く線路の1本が浮島線。写真奥が川崎貨物駅。



反対を向くとこの様な感じで奥の高速は「首都高速神奈川6号川崎線」です。



浮島線で一番大きい踏切「夜光殿町第一踏切」です。



踏切を曲り終えるとしばらくストレート区間になる専用線。



ここら辺は小さな工場が沢山有る地帯ですが深夜撮影の為にとても静かでした。
踏切の看板に「工業団地」と書かれているので人が住んで居る所もあるのかも知れません。



2008年にこの場所で撮影した機関車の走行シーンです。浮島線は本数が多いのも魅力の1つ。



すぐ隣にある「金属工業団地第二踏切」より川崎貨物駅方面を撮影。
ここら辺の撮影は昼間よりも夜の方が断然雰囲気が良いと思います。



ここで更に右へカーブします。この先はほぼストレートになる専用線です。



日本治金工業の門にある踏切より撮影。写真は川崎貨物駅方を向いています。



同地点から浮島方を見たところ。かつてココから右手に日本治金工業専用線が分岐していましたが
廃止されてしまいました。外側のフェンスがカーブしているのが当時の線路跡を思わせます。
現在跡地には建物が建っていますが航空写真を見ると線路跡のカーブそのままなのが判ります。



多摩運河を渡る手前にある踏切。ここは夜中でも頻繁にトラックの出入りが有りました。



運河を渡る橋から川崎貨物駅方面を見たところ。



橋の欄干から浮島方面を見たところ。



運河を渡ると直ぐに東芝の浜川崎工場が有り大きな踏切が出て来ます。



踏切名を「東芝第二踏切」としています。奥に鉄道門が見えています。



門の先は東芝の敷地となってしまうので中を見る事は出来ません。並走している道も無いので
線路は一体どうなっているのか・・・で上から見てみると最終的には4本に広がった線路は海岸ギリギリ
まで延びています。スイッチバックする形で3本の線路が工場内へ引込まれているのも確認出来ます。
興味有るのは工場と工場の隙間に線路が見えており配線が不明な事や一部海に突き出す形で線路が敷かれているのも確認できます。

不定期で大型貨物の入線も有る所を見ると鶴見線の新芝浦にある
東芝と同じ様な(同じ会社なんですが)スタイルです。今もっとも工場見学したい会社の1つです。
また、廃止日は不明ですが東芝工場と反対側にある「花王」にもかつて専用線が存在していました。



東燃ゼネラル前踏み切りです。踏切名は「キグナス石油正門踏切」で写真奥が浮島方面。




廃線へ戻る次のページへ