日鉄鉱業羽鶴線跡(2)




会沢線は時間の関係でまたの機会に・・・。今回は羽鶴線を追います。



すぐに小川を渡りますが橋はありませんでした。しかし橋台だけは残っていました。



また橋台のすぐ近くには鉄道境界線があり「東武」の文字が残っていました。
川を渡る為に迂回して行きますがここから先は線路跡が一変してしまいます。



川を渡った線路は国道293号(写真手前を走っている)を超えてこの草の中を走っていました。
バラストらしき砂利が若干残るものの架線柱や鉄道標識類は何も見当たらなかったと思います。



民家の間を走っていた線路跡。奥のマンションは以外と新しいです。写真手前が葛生駅になります。



所々に線路を使った柵が見られましたがそれ以外は無し。廃線跡と何とか判る状態です。



途中にある小さな川を超える箇所に発見したもの。かつて線路があった証拠。



葛生中学校の前に残る日鉄鉱業のマークです。



しばらく進むと線路跡はこんな状態になってしまいます。もはや個人の畑を歩いている感覚。



ちょっと歩いた所にも日鉄鉱業の境界線マークがありました。



更に進むと駐車場状態に。この専用線跡を追っていてこの辺りが一番酷い状態でした。



廃線跡は幾つかの踏切跡を超えて直進していきます。葛生駅からこの地点まで2Km程でしょうか。
酷かった線路跡もここからは程度が良くなります。しかし線路は一本も残っていなく残念です。



上写真の横側には枕木を利用したと思われる柵がされていました。



その後も一直線に伸びる線路跡。上部の架線は東京電力の物で鉄道架線ではありません。



この先でも枕木を再利用している箇所が幾つか出てきます。奥が日鉄鉱業方面です。



線路跡はやがて写真の工場の中へと入っていきます。ここは2ッ目の貨物駅の常磐駅跡です。
奥の方を見たところ何やら貨物車両っぽいのが見えたので裏手に廻ってみる事にします。



やはり貨物でした。程度は悪いですが東武鉄道の刻印は読みとれました。



かつては貨物が停泊していた常磐駅跡。枠内は「鉄道廃線跡を歩く」より。



常磐貨物駅を出た線路は単線に戻り右手にカーブをしながら県道283号を超えていきます。
ここから線路は山に入って行きます。日鉄鉱業は奥に見える山の裏にあります。



民家の裏手を走り山へと向かっていた専用線跡。民家の塀には日鉄の社紋が立っていました。



山の中を進む線路跡。ここから先で雑草がかなり厳しくなり線路跡を進む事が出来なくなります。
この急な上り坂は33‰というもの凄い坂で機関車にとっては難所の一つであったそうです。



雑草の中を進んで来た線路跡は日鉄鉱業の葛生鉱業所横から顔を出してきます(写真は道路上より撮影)。



上写真の場所を180度振り返ったところ。まだ線路跡は奥へと続いている様です。



時期物なのか「柿」が美味しそうになっていました。



しばらく進むと線路は日鉄鉱業の私有地へと入っていきます。写真は撤去されたのであろう
橋の下から土手上の線路跡を煽って撮影した所。鉄道架線柱が残っているのが判ります。



左手に見える線路跡は一直線に日鉄鉱業内の羽鶴駅へと続いていました。道路を進んで行くと
かつて線路が敷かれていた場所が見えますがすでにトラックが頻繁に往復する道路となっており
面影はありませんでした。当たり前の話しですが無断立ち入りは厳禁です。



トラック出入り口部にある建物。大きく天に聳えるマークは廃線跡に見たあのマークだった。
かつてこの線路を走っていたという蒸気機関車はこの羽鶴駅跡の倉庫に保管されているらしいです。




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