JR貨物・北王子線(2)

JR王子駅から分岐する貨物線「北王子線」を訪れたのはもう5年も前の2005年。こう言った専用線も昔は日本中にあったが
今や風前の灯で減少まっしぐらの状態でありこの路線も廃止になる話は聞かないが生きている内に"走行シーン"を納めたく
5年振りに訪問してみる事とした。以前は209系天国であった京浜東北線から同型が消え現在は1本も残っていない。たった
5年であれだけ走っていた電車が消えるとは世の中の動きとは凄い物である。さて「王子駅」に久し振りに下車してみる事に。



惜しくも廃止されてしまった北王子線。



駅から徒歩10分程度の日本製紙物流倉庫へやってきました。ここには1日に数本の貨物が設定されており専用線観察
としては比較的楽な方なのかも知れません。前回訪問時には閉まっていたシャッターが開いています。



中を覗いてみます。特に以前と変わった様子はありません。スイッチャーが2機見えます。一番右の線路が荷下ろしをする
ホームとなっていて空車はスイッチャーによって一番左のレーンに移動させられている様です。写真で見ると以外と長い貨物
の為に入れ替え時にもこの踏切が締まり一旦敷地外に出て来るのではと予想。貨物の左に並ぶのは桜の木で満開時は綺麗でしょう。



一度東北線本線と貨物線が分岐する所まで戻ってきます。田端所属の汽車がコンテナを牽きながら支線を進みます。



再び倉庫へと戻ってきました。移動が徒歩なので倉庫に汽車が入る所は撮影が出来ませんでした。到着した時にはコンテナの
扉は開かれていて機関車が機廻しを行っている所でした。というか以前はコキでは無くワムでしたがダイヤ改正で変更になっていました。



この位置で一旦ストップ。ポイントを切り替えます。



その後バックし空のコンテナにドッキング。再び田端へ戻る訳です。



発車するまでの間に移動します。貨物入線→入れ替え〜付け替え→出庫まで約20分と言った感じでした。写真は出て来た所。


いつかは走行写真を撮りたいと思っていた北王子貨物支線をやっと撮る事が出来ました。ただコキになる前を撮りたかったのが
本当の所です。何時迄もこの支線が残ってくれれば良いのですが。また、以前は「北王子線」を「十条運輸専用線」と表記していましたが
現在は「日本製紙」が正式名であり路線名は東北線の貨物支線ではあるものの通称名を「北王子線」と呼ぶ為に変更させてあります。




2005年訪問時の様子廃線へ戻る